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李歐(高村薫)

なんか聞いたことあると思って買ってみたら気のせいだった。

殺し屋やら拳銃やらのサスペンスながら、とりわけ主人公と超俗的な中国人・李歐の関係性における心理描写にも主眼が置かれていて、若干純文学寄りに感じた。
こういう系統って、結局のところ合う合わないが殆ど全てで、合えば熱烈に作品世界に没入できる一方、合わなかった場合後に残るものが何も無いような気がする。あらゆるものから何かを感じ取れるような高尚な感性は残念ながら持ち合わせていないからなー。
そういう思いがあるから、どうも意味を理だけで割り切れる大衆娯楽的な作品に走りがちだ。たしか森博嗣あたりの解説にあったけど、それこそミステリなんか答えを完璧に示してくれるから何も考えなくても読めるし。なんてライトリーダー。

下敷きになった「わが手に拳銃を」の方は、これをハードボイルド寄りにしたような作品だったらしい。ドラマティックな展開には魅せられるものがあったので、どちらかと言えばそっちの方を選ぶべきだったのかもしれない。
前評判を聞いてから読むと、どうも面白さが予定調和にしか思えないがゆえのこのランダムセレクトなんだけど、時間消費ばかりが多大で殆どメリットを生んでいない気がする。流石に方向性を見直すべき。

どうでもいいけど、やけにホモホモしいなーと思ってたら、wikipediaに同性愛者に対する差別云々って書いてあって、栗本薫・パン子論争を斜め読みした事を思い出した。書きたいから書いたで良いじゃんと思う。きっとリビドーに忠実である事に対して誰も文句なんか言わないよ。たぶん。
  1. 2009/06/12(金) 19:25:37|
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アクロイド殺人事件(クリスティ)

言ってるみるもんだなー。やったね!


さて有名どころの騒ぎじゃないこの作品。ジョーカー清の

”一読すれば明らかなのだが、『アクロイド殺し』ではクリスティがフェアとアンフェアすれすれの離れ業をやってのける。”

という一文に影響されて読むのは些か間違ってる気がしなくもない。
こんな風に紹介されたら、「探偵が犯人」か「語り手が犯人」かその辺りだろうと容易に予想が付く。この場合「ポアロが犯人」なんて今までの功績を無に帰すような超展開は無理があるので、更に一通りに絞れてしまう。
だからと言って面白さが消滅する訳でも無いので、どのような手段で犯人が隠匿されるかに注目して読んだ。

しかし、どうも言語の壁は予想以上に高い気がする。
一番の肝となる死体発見の場面における文に次のようなものがある。

”ちょっとしたことだが、しなければならないことがあったので、わたしはそれをかたづけた。”

これは分かりやすく志村現象が発生しているんじゃないか。なんで話題に出しておきながら具体的には何も語らないんだ。
でも不思議な事にラストの告白の場面では、この部分を巧く書けたと本人が誇っていたりする。
他にも違和感ある描写がちらほら見受けられるが、恐らく原本ではそんな不自然に感じさせない文になっているのだと思う。そこには日本語とフランス語の言語体系の違いが重く圧し掛かっている。
とりわけ叙述なんていう一単語の配置が全体に影響を与えかねない表現方法においては……。

海外作品の難しいところは、原本が名作であったとしても、翻訳が作品のありようを変化させかねないという点にあると思う。
確か「そして誰もいなくなった」でも翻訳ミス的なもので叙述を不成立にしたりしてたし。
村上春樹訳の「キャッチャー・イン・ザ・ライ」は春樹作品にしか思えなかったし。ほんとにこんなにやれやれ言ってんのかと。
シドニィ・シェルダン作品とかは訳と文を別に立てて、その辺の問題を解消しようとしてたけど、あれはあれで意思疎通とか難しそうだしなー。

あと名前が覚えにくいとか、日本語偏愛とか併せて、海外作品は全般的に苦手だという身も蓋も無い話。そんな壁をものともしないぐらいの名作なら頑張って読もうと思うけどさ。
  1. 2009/06/10(水) 19:27:18|
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脳男(首藤瓜於)

タイトル買い。何が面白いのかとか知らないから、何を読めば良いのか五里霧中で困る。まとめサイトとかでもなお提示される作品多過ぎて見る気失くすしなー。何かお薦めしてもらえたらきっと読むよ。

脳男は脳の特殊性による驚異的な記憶力・身体能力・情報処理能力と、感情に関する欠陥を併せ持つ男に纏わる事件のお話。
全体的に、後半の伏線回収や、現象的な派手さなどで、読者を意識した作品として非常に卒の無いつくりを感じさせるが、綺麗に纏まっているだけに留まっており、それ以上の何かが不足している。下のも然り、乱歩賞ではそういう性質の作品が好まれる傾向があるってことかな。

一番面白みを感じたのは、やはり脳男の超人的能力描写部分。特に血液の流れを操作する事で、全ての体組織を自律運動させられる、完全に人間の域を超えた力を示した辺りがピークで、どういった形でそれが生かされるのか、期待する部分が大きかった。
しかし、実際には最大の見せ場はワイヤーを潜り抜けるという、頑張れば常人にも出来なくはなさそうなレベルの芸当だったので残念。
折角だからこう、眼球から高圧の体液を弾丸のように発射して攻撃したりすればよかったのに。それで喉を貫かれた茶屋が死亡して第一部完。ダメか。

あとは女の方の主人公が好きになれなかったのがちょっと辛い。
「わたしとセックスしたい」で相手の精神的動揺を誘えると思ってるところとか、無感情である事を抜きにしてNO THANK YOU(AA略)である可能性に言及したくなる。別に自信家キャラでも無い以上、もうちょっと謙虚さが欲しい。
まあ登場人物に好悪の感情を抱く時点でそれなりに作品にのめり込んでると言えるので、これは単純に貶してるという訳じゃない。

ラストがこれでもかというぐらい続編を匂わせる終わり方だなーと思ったら、本当に続編が出てた。脳男の人間性など消化不良感のある部分についてはそちらに持ち越しか。興味無い訳ではないけど優先度的に考えて一生読めなさそう。
  1. 2009/06/09(火) 19:32:03|
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歯車(芥川龍之介)

私も作中A先生と同じ症状に苛まれている。これね。

初めてなったのは6,7年ぐらい前か、最初は小さな虹色の盲点が時間が経つに連れて広がっていくもんだから、そのまま視界全体がこれに覆われて失明するんじゃないかと恐怖した。
でも治ったり再発したりを繰り返したりしてるうちどんどん慣れていった。ああまたかーと思う。一定時間前見えなくて不便だけど、そんなに頭痛は酷くならないから大した問題にはならない。

そしてここ3,4年ぐらいめっきり現れなくなってたこれが、今月入ってから毎日のように現れては視界を奪っていく。謎だ。ストレスが原因とか言われてもストレスを感じてない時なんか無いから信じ切れない。


なんか親近感沸くよっていう感想でも何でもない話。
  1. 2009/06/08(月) 19:29:58|
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天使のナイフ(薬丸岳)

少年犯罪に関する社会派ミステリ。

少年法における過剰な加害者救済に対して、肉親を殺された側の慟哭を痛烈に描いている。理不尽に不幸を被っているのは明らかに遺族側でありながら、何故か世論に攻撃されるというおかしな現実に対する問題提起として秀逸。
更にそこにミステリ的ギミックを絡め合わせることで、エンターテイメント性も含められており、読ませる力も強い。

ただラストの展開に関しては、帯でやたらと衝撃のラストだよーということが強調されていた為に、完全に身構えて読んでしまった上、そのどんでん返し事態も物語を根底から覆すようなものでなく、いかにもお手本的な範囲に留まっていたのもあり、素直に楽しめなかった部分もある。
これネタバレの一種だよね。興味惹かないと売れないから仕方ないとは言え。

テーマの「贖罪」という言葉を聞くと、判決に引用された事で有名な歌謡曲・さだまさしの「償い」を思い出し、決して容易には成せない行為の重みに押し潰されそうになる。
なんか免許の更新の時にこの話されるけど、話聞くだけで涙腺緩むから勘弁して欲しい。

なんでこんなのばっかり読んでるかって言うと、父親の趣味だからだよ。これと下の死亡推定時刻の2冊を一緒に薦めるってのはいいセンスだと思った。
天使:被害者(検事)側から加害者(弁護)側を敵視
死亡:加害者(弁護)側から被害者(検事)側を敵視
でちょうど対比されていて、どちらか一方が絶対悪であるとか、そんな単純明快で偏った思考に陥らないようになっている。単独でもこの辺は割と考えて描かれてるんだけど、2冊合わせればよりよく分かる。
ほんとにそこまで考えて薦められたのかどうかはしらない。
  1. 2009/06/07(日) 19:50:56|
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死亡推定時刻(朔立木)

最近読んだやつをつらつら。

死亡推定時刻は冤罪を扱った推理小説。
作者が法曹関係者という事で、創作でありながらそれを殆ど感じさせず、ドキュメンタリーのような圧倒的リアリティで司法の闇に迫る。警察の捜査や裁判の様子や果ては書類上の手続きまで、娯楽小説としては一見冗長とも思える非常に綿密な描写は、確実にその一助を成していた。
強いて言えば、「このことが後にあんな事態を巻き起こそうとは」の未来予知を使い過ぎとか、文章的な不満はちらほらあったが、そんなものが大して気にならないぐらいに引き込まれた。

こういった何の罪の無い人間が不条理に苦境に立たされる話は、何時自分の身に降りかかってもおかしくないということもあるのか、どうも涙腺に来る。読みながら何度ボロボロ泣いたか分からない。
特に母親が息子の為に良かれと思って起こした行動が完全に裏目に出て、その上挽回の余地が永遠に失われる辺りはこの上なく遣る瀬無い。

その上、ここで描かれる警察の仕事というものは杜撰極まりなく、吐き気を催さずには居られない。初めは罪を犯した人間を処罰する目的の為に組織された機構であったはずだが、効率化を進める内、それは次第に一犯罪に対して犯人を思しき人物を宛がう、という作業を行うだけで良しとするシステムを作り上げてしまっている。例えるなら、100回書いて覚えろと言って出された宿題をプリンタで印刷して提出するような本末転倒さを含んでいる。
別に警察は悪に徹して人を陥れようとそういった事を行っている訳では無いのだから逆に恐ろしい。

こうして全体の半分以上のページを使って被告人フルボッコにした挙句だっただけに、颯爽と現れた川井弁護士の存在は本当にヒーローに思えた。

容疑をかけられた若者が、正義感の強い弁護士と共に無罪を争うも、認められずに控訴する、という流れは、同じく冤罪をテーマとする映画「それでもボクはやってない」同様。別にどちらかがもう一方を下敷きにしたとかいう事ではなく、冤罪について描くと自然こういう構成に落ち着くんだろう。映画での「しかるべく」ほかの謎の言葉や警察のテクニックなどを解説してたりして、補完的に見ても面白い。
共にラストの客観的にはどう考えても正義と思われる努力が甲斐なく切り捨てられる様に覚える無力感は凄まじく、殆ど無いに等しいが0ではない希望も絶妙なところ。

「禍福は糾える縄の如し」って言葉は重いね。
  1. 2009/06/06(土) 20:32:41|
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ヘドロ宇宙モデル(泉和良)

タイトルからして、今度こそSFなお話だろうと思ったら、やっぱり無職男と電波女がなんやらかんやらする話だった。
確かに普通にSF書いても、とりわけ特徴があるわけでもなしに、きっと他の中に埋もれるだけの結果になるに違いないから、それよりは特殊な経歴を生かして、その人生に即した文を書くほうが、リアリティという点でも意味があって、それこそが唯一の生き残る道という事なんだろう。

と言っても今回はSF要素も含んでいる。全体としては恋愛と純文学とSFがない交ぜになってる印象。
それに前回までのように登場人物がそれほど病んでない。主人公は精神安定剤飲まないと自我が保てないような明らかな病人ではなく、ある程度分別を弁えてるちょっと疲れた社会人ぐらいの感じだし、ヒロインは常に手首を切り続けてる重度のメンヘラなどではなく、ちょっと変わったところはある女子高生と極端に消極的なOL。
かなり地に足が着いて、一般にも受け入れやすくなっていると思う。だからこそ突き抜け感が足りずに誰を対象としてるのか見失ってると言えなくも無いけど。

純粋に面白いと感じたのはやっぱりSF部分。宇宙内での通信における光速度による距離的隔絶をシミュレートする事で、それを時間という重みを持ったもので体感出来る宇宙ボトムメートルのアイディアは、フリーソフト作家の強みが十二分に出ていた。実際こんなソフトあったら使ってみたいと思うもの。きっと普段こんな事ばっかり考えてるんだろうなー。

終盤に作者が登場したところでは、現実世界から作品内世界へのメタ構造を利用した展開が繰広げられるのか、主人公が作者じゃなかった事はその伏線だったのかと思い、おおっと思ったけど、即座に主人公に否定されてしまった。
とは言えそれを関連付けて考える事自体には意味はあると思う。作品内世界の中にスフィアがあって、スフィアの中に宇宙モデルがあって、彼女の中に宇宙モデル”猫道”があって、現実世界から彼女に干渉できない祖父はYに呼びかける…。めんどくさくなったので考えるのをやめた。


一つだけ言える確かな事は、毎度お馴染みのコンビニのパンを常食する生活は贅沢極まりないという事だね。暇はいくらでもあるんだから自炊すれば働かなくても生きていける期間が、主人公の見積もりの2倍ぐらいにはなってたろうに…。勿体ない勿体ない。
  1. 2009/06/02(火) 23:18:17|
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音楽は永遠に増えない

時間ギリギリいっぱいだったから書けなかった昨日の続き。
そんなこんなで、左のカテゴリの小説の横のやけに少ない数字を増やしてバランスをとろうと思った。

そもそも何故増えないのか考える。
 1. セオリーに暗い 
元々私は全くと言っていいほど本を読まない典型的な活字離れした若者なので、何を基準に語れば良いのか分からない。両手で数えられるぐらいしか読んだ事無いよ。(ぐわしとか考慮せず)指一本に2進数表現の1桁分を割り当てれば1023まで、三関節をフル活用して指一本に3bitを割り当てれば10億7374万1823まで数えられるから当たり前だけど。
 2. 感想欲の要因に乏しい
以下二つ
  2.1. 記憶に対する不信感
手元に残らずに流れ去ってしまう作品は、何らかの手段で具体化しておかないと落ち着かない。見ただけで捨ててたら、あとから蓄積を眺めてニヤニヤ出来ないもの。
  2.2. 適宜参照可能な状態化 
動画など、自分の望むペースで享受出来ない媒体は見返し辛い。(出来ればCtrl+Fで)いつでも中から素早く情報を取り出せるようにして保存したい。
…に関して、小説は元々文字だから、買って置けばそんなに書く意義が無い。
 3. スパンの長短
現状のアニメや漫画の感想は高々1話に対する感想であって、この場合些細な事に対するツッコミだけでもそれなりに成り立つが、本の1段落毎感想とか普通書かない。すると全体のテーマとかに言及しないといけない気がして知ったこっちゃねーよとなる。


まあそんな感じだけど今は更新ネタに窮してるし、適当でも無理矢理でも書いていこうかなーと思ったり思わなかったり。2桁ぐらいになればいいねー。
  1. 2009/06/01(月) 23:29:00|
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spica読んだ

冒頭の「恋愛とは人を狂わせる病気である」ワロタ。恋阿修羅の所為ですね。

おおまかなあらすじ
主人公の彼女は、大学生かと思ったらいつの間にか中退してて、バイトして得た金で買い物してるかと思ったら彼の父親のクレカを勝手に使い込んでいて、誕生日は複数あって、ずっと偽名を使っていて、その上重度のネトゲ廃人で、結局ネトゲ仲間との浮気が原因で別れた。それでもピンク髪で電波で可愛いが故に忘れられないので、別れた後も「お腹が空いた」という電話がある度に彼は食料を届ける、彼女はダイエットと称して下剤でそれを排出するという生活を続けていたが、彼女が尿道結石による極度の苦痛で窮地に陥ったのを彼が看病したところ、失って初めて分かるとかなんとか言ってよりを戻す。しかしその舌の根も乾かぬ翌日に件のネトゲ仲間との浮気現場を目撃したので心中を図るが失敗し、仕方なく自殺を試みるがこれも友人に引き止められ失敗する。それでもやはり愛していることに変わりはないのでもう一度よりを戻して完。

確かに恋愛=狂気としか言いようがない。詳しい心理描写があるから心情は理解出来なくはないがやっぱり釈然としないよ。常識的に考えると法的手段に訴えるべきレベル。
というかこのストーリーラインでハッピーエンドを演出していると言う点を評価すべきなんだろうか。
自殺を引き止められる場面は純粋に良い話として成立してたけど、このエピソード単独で考えると凡百過ぎるしなー。難しい。
  1. 2009/01/12(月) 00:22:40|
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おっきい木魚でポコポコ

ケータイ小説読んだ!
海へ…
こんなに面白いとは思ってなかった。表現形態としてのケータイ小説の土壌に可能性を感じる。
欲を言えば、話が進むにつれて衒学的になって行くのは頂けないのだけれど、でもケータイ小説における韜晦的なオチなんて想像つかないというか、そうせざるを得ないう思いもある。私が書いたとしてもその方向に持って行くと思う。

ちょっと方向性変わるが、瀬戸内寂聴がケータイ小説デビューしていた()ということに驚いた。
源氏物語に通じ、当然文学的素養を多分に有している彼女が、世間で批判されているものに出会ったとき取った行動は、それを切り捨てるのではなく、自分の身をその中に投じることだったという、その気概は見習うべき点がある。そして、10代20代の女性が溢れる中で、何が興味を持たれているのか研究し、完全に違和感なく溶け込める豊か過ぎる感性はとても86歳とは思えない。
愛やらセックスやら妊娠やらについて考えて絵文字を使いこなすおばあちゃんなんて萌えるじゃないか。ネタバラし前の感想ノートは必見。寂聴タン萌え。
  1. 2008/09/28(日) 06:01:42|
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