泣きたいとか鬱りたいとか燃えたいとかその辺が動機。
適当に調べて名前がよく上がってる中で気になったのはだいたいやって概ね満たされたが、いい加減飽きてきたのでしばらくやりたくない。

高いし場所取って邪魔なので売った。
送料手数料など込みで買値83709円売値62740円の回収率75%。平均20-30時間の文章に絵や音がついて1000円弱と考えればそこまで悪くはないかのような錯覚に陥る。
以下いつもの個人的趣味10段評価とひとこと感想
【10】
マブラヴ オルタネイティヴ面白い部分にたどり着くまでがくっそ長いので平均するともっと低くなってしまうけれども、結局これだけプレイした中で唯一号泣した作品だったし最大瞬間風速基準で。
甲21号作戦の艦長安倍くんが格好良すぎて、荷電粒子砲撃った瞬間は「人類は救われるんだああああああ」とそこら辺のモブキャラと一緒に嬉し泣きしてた。なんか想定してた泣きエロゲと違うが楽しいのでいい。なにしろ主人公に対する精神的フルボッコの仕方が上手くて、イベントごとに少しずつ甘えが消えて成長していくものだから、地道に這い上がってついにここまでという感慨がある。
まりもちゃんもぐもぐなんかも有名すぎて事前に知ってたけど、あのタイミングだと思わなかったから十分驚きがあって、死の扱いも効果的。全然そんな属性持ってないのに、逃げ出した先のイベントでは年上のお姉さんに甘えるのもいいなあと思ってしまった。
あとある程度強くなったら雑魚は敵の数に入らなくなるってありがちだけど、これはラスボス以外全部雑魚なのに全く勝ち目がないという「数の暴力の恐怖」を描いてるのも評価点。
Dies irae ~Acta est Fabula~胃もたれを起こしそうになる文章、戦闘力の数値化、定員制の敵機関、能力使用時にポエム、アホみたいに大袈裟な規模のバトル……厨二病かくあらんという要素満載で素晴らしい。
忘れた頃にまたPSP版とかVITAの神神神やりたい。
好きなキャラ
第1位 マキナ:単純に人世界・終焉変生の概念すら殴って破壊する御無体さ
第2位 ベイ:チンピラのくせに恋文みたいな詠唱がギャップ萌え
第3位 ルサルカ:マリイ√のどうしようもなく俗物で哀れな死に様が素敵
第4位 シュピーネ:単身無策で100万超の軍勢に特攻するよりは、形成なりの現実的思考の方が好感が持てる
第5位 エルオノーレ:傷痍おばさんかと思ったらただの乙女だと判明する
敵が魅力的で肩入れしてしまう分、格好良い負け方というものを期待してしまうので、基本的に存在密度の多寡で勝負が決まる(例:体を炎化して物理無効にしても存在密度で劣ってたら攻撃が通る)のは気になった。これが絶対法則なら相反する能力がぶつかり合った時の解釈は楽だし、それはそれでいいと思うのだけれど、しかしそれだけじゃお話が成立しないので、実際には「防御力1000倍だから油断しても絶対に負けない→油断する→油断したので負ける」という奇妙なロジックの勝負が割とある。なら最初から「格下にも能力次第で負けることがあるので格上でも油断しない」って方針にして、格下が格上を打ち破る展開を許容しておいたほうが熱いのではないかと思う。能力が弱い者いじめにしか使えないのももったいない。
【9】
沙耶の唄 短いのは欠点でもあるが、ただダラダラと長いだけのに比べれば、一切の無駄がなく高密度なストーリーになっていることは長所。売上度外視したニトロの姿勢が感じられる点。
他の何物にも代えがたいから他のすべてを捨てることを厭わない覚悟を持つ、という展開に弱い。それで最終的には現実と折り合いつけていくというのも多いけど、状況が状況だけにもう行くところまで行くしか無いというパターンもまた乙。
現実に戻るルートでは沙耶は恥ずかしがって出て来なかったけど、実際肉塊形態は許されなかったんだろうか。友人の見た目が気持ち悪くなったから絶縁するという所から物語が始まってる以上、沙耶の判断が正しいのか。純愛ってなんだろうと考えると、「欠点を全て受容する」というのに思い当たるので、そこは乗り越えて肉に包まれたいという特殊性癖に目覚めるべきなのでは。
しかしそれもまたおかしな話で、そもそも欠点が先に目に入っていたら、あえてその人を選ぶ必要がないから愛は生まれてないのだから、順番の問題?
結局純愛ってなんなんだろう。
SWAN SONG ハーレム型主人公がヒロインを独占する影で苦しんでいる人がいる……みたいな物語に見えたので、鍬形には救われて欲しいと最初は思ってた。しかし中盤から鍬形はどんどん道を踏み外していき、救えない人間になってしまった……。根っからの悪人だったからじゃなく、正義感が強すぎるがゆえに異常な状況の悪影響をモロに被って少しずつ狂っていく、というのが見ていて心に来るものがあった。
ならばせめて、鍬形を下に見ていた雲雀が当の鍬形の圧倒的な力に抗うことが出来ずにレイプされて泣き叫ぶ姿が見たいよ~あびゃ~ と思ってたら、一字一句違わないレベルでまんまそのシーンが実現して笑った。需要をよく理解していますね。みんなの祈りが神に通じたんだ!
素晴らしき日々~不連続存在~またそれっぽく難解なことを言って煙に巻くタイプの作品かバカにしやがってくそっくそっ! と最初は思ったけどそうじゃなく、ちゃんと伏線回収して物語に決着付けてくれるタイプだったので、良い意味で裏切られた。
後の展開で前半部の意味が反転するこの感じ大好き。百合セックスかと思ったら兄妹姦だったりダッチワイフだったりなんて予想外。
叙述トリックとしては一見卑怯なようで、信頼できない語り手なるタイプだからセーフ。どんなに不合理な現象が起こってるように見えても、全ては認識の問題なんだからありえないことなんて無い。
この手の話で退屈になりがちなネタばらしまでの期間を、強烈な電波によってどの場面を切り取っても笑えるエンタメとして昇華してるのも好印象。
どうしようもない鬱シーンなのに、あのざくろちゃんの気の抜けた感じの演技だけはふざけないでください! と思う。一人だけ三点リーダの待ち時間が妙に長くて面倒だし。
【8】
装甲悪鬼村正 真剣の鍔迫り合いにおける千分の一秒の緊張を感じさせるような圧倒的筆力は魅力だったが、なんでもありの荒唐無稽能力バトルと相性が悪いように思う。
景明はなんだか煮え切らない態度で、ダークヒーローという事前イメージからは少し外れるというか、作中雪車町と同じ感想持った。善悪相殺の理念はわかるが、だんだんくどくて説教臭く感じられてくる。もう殺した相手の家族恋人親類縁者友人知り合いたまたま道で会った人まとめて皆殺しにして、復讐する気なんて起こさないようにしてしまえばいいじゃんと思うようになる。
よって相州五郎入道正宗がわかりやすくキチガイで好き。悪人だから殺すなどという信念に基づく正義は狂人の妄言にも等しいということですな。
やっぱりまともなのは何の理由もなく殺してる光だけだわ。
WHITE ALBUM2 完膚なきまでに公明正大とは言わないないけど、誰が悪いとは言い切れないのにどうしようもなく進退窮まっていくストーリー運びの巧みさが見事で感服。
しかし他の人の感想で「ゲロ吐いた」とかいうの見て100%楽しめてないんじゃないかと思った。春樹に怒りを覚えるのが正しいんだろうか。いや彼が浮気しなかったからって問題解決しないし、感情は意思で制御できないから……。
もうハーレムでいいよ。はじめから一夫一婦制を前提とした恋愛概念が存在しなければみんな幸せだった!
1週目は本能の赴くままに選択肢を選ぶという自分ルールを貫いたら、初回グランドエンド到達しちゃったぽいのも楽しみが減じた原因かも。
バランスを取るために主張を曲げるとか、おおよそ常人にはたどり着けない雪菜の複雑な思考は本人以外√でこそ輝くのに、そこすっ飛ばして大団円迎えちゃうと。ルート塞いでおいてくれたほうが助かるな。
たぶんアニメになれば泣けるパターンなので今秋に期待。
【7】
スマガまどマギの元ネタと聞いて。まあ設定同じだけど描いてることは別だからいいんじゃない。皮肉にも虚淵の非処女厨アピールが一番面白かったのは問題だが。
こういうシリアスにメタ構造で世界の謎を探る話好き。ファンキーなデザインセンスと大槻ケンヂも良い。
認識で世界観が変わる設定は持て余し気味の気がした。手袋だけで変えられるならもっと色々利用できそうな。
救われなかった世界のヒロインをなかったことにして自分だけ繰り返すことに関するエゴ感への疑問はスルーされ気味だったけど、バイオがシナリオ補佐してるシュタゲの方で補完。
G線上の魔王魔王=主人公があからさまにミスリードっぽかったから警戒しつつ、他に魔王に該当する人間に思い至らないから逆にそのまんまなのかと思ったら、後半になってから生き別れの兄の話が出てきて、えっ……てなった。
サスペンスドラマとかクライムノベル的なものとしてはそこそこ楽しめたが、衝撃作という期待感からは若干肩透かし。
浅井に信頼を置きつつも、そのほうが筋が通っていれば容赦なく疑ってかかる宇佐美のパートナー観が素敵。後の展開からすると全く疑ってなかったのかもしれないが。
世界で一いちばんNGな恋 一番王道ギャルゲらしさに溢れてた。ルート入ると他のヒロインが消滅する現象を起こさず、主人公の選択によって変化するヒロイン同士の関係性をしっかり描写してたように思う。修羅場るためにもここ重要。
メインヒロインが一番問題児。それが反社会的な行為であることを作中キャラが認識しているのに、それでも実年齢は明記されないんだよね。
調べてみたところ、13歳未満との性交渉は問答無用で強姦罪だが、13歳以上18歳未満なら条例の範疇で、真剣な交際であることを証明出来れば合法とのこと。トゥルー√なんかは親の許可を得て婚約した上の行為だからもちろん、それ以外も裁判になったところで無罪勝ち取れそう。
真面目にテーマとして扱ってるんだから、規制に屈してはならぬ部分なのではないか。
他の作品でも、どう見ても高校生だから全員18歳以上は建前なんだろうなと思ってたら、当然のように酒を飲み始めたり、どういう目で見て欲しいのかよくわからなくなる。
【6】
殻ノ少女 美しく古風なグラフィックが昭和サイコホラーの雰囲気出してる。村正でニトロが日和ってた四肢切断描写もちゃんと入れてるし。
運ゲーで証拠集めそこねる可能性はあるが、推理パートは話を理解してるのかの確認程度でちょうどいい難易度。要点だけを自動メモしてくれる手帳システムが便利すぎて、真実を隠せないというのもある。大変話がわかりやすくなるので、登場人物が多いゲームは全てこのシステム採用して欲しいぐらい。
しかしミステリで他作品からトリックをそのまま持ってくるのは流石に……オマージュの定義が問われる話になっちゃう。魍魎の匣のエロゲ化作品としてはとてもよくできてるという評価はできる。
最果てのイマ シナリオがわかりにくいというただそれ一点のみで
クソゲーの頂点に輝いたゲームがある一方で、こちらは難解さを認識されながらも名作として語り継がれているという謎。解読困難であることの意味とは。平易だと低俗で難解だと高尚なのか?
SFチックでむちゃくちゃな戦争編は面白かったが、変な喋り方が気になるせいでキャラ好きになれなくて、個別ルートを解読する気が起こらない。喋らない齋が一番好きという始末。もう最初から笛子1と笛子2って名札つけとこう。
天使のいない12月 ストーリー重視のエロゲでは概ねスキップされる運命にあるエロシーンが意味を持って、エロゲーであることの必要性を保ちつつも純文学的要素を混在させたような感。
メンヘラはかわいいので一緒に死にたくなる。
いじめられっ子から「お詫びにセックスさせてあげる」って言葉が飛び出すのはどういう心理なのか不思議に思う。自分の体を無償で投げ出すほど卑屈なのに、自分の体に価値があることを理解しているって矛盾してるじゃない。男女比はほぼ同数なんだから、射精してあげるというお詫びも成立するはずだ。男女平等な社会を目指して男は積極的にお詫び射精していこう。
【5】
ゴア・スクリーミング・ショウ 発売当時にOP格好良いって話題を見かけて知って、いまだその時の動画ファイルがPCに残ってる。
他のはだいたいシナリオライターが企画立案しているのに対して、これは原画の企画という珍しいパターン。だからか、コンセプトとビジュアル面はマッチしてると思うし、キャラクターとしてのゴアも魅力的に映るけど、シナリオテキストに書かされた感が強い。敵が強すぎるのに対して主人公が無力すぎて、どうにでもなるしどうにもならないところを、なぜそうしたのか自分でもわからない行動を取りつつ都合にそって進んでいく感じ。
この世の果てで恋を唄う少女YU-NO「時は可逆、歴史は不可逆」の概念は、時間遡行において感じられる違和感を解消できそうで素晴らしい。もっと参考にされていてしかるべき。
この概念を落とし込みつつも、適度にヒントを出して詰まらないように配慮したシステムも良く出来てる。デバッグが大変そう。(SS版のバグのせいで詰まったのは目を瞑る)
しかし、誰がどこに現れるかは予測不可能なんだから、結局は総当りするしかなくて、極端に選択肢増やしているだけにすぎないのではないか。特に後半は不自由度が高くてもはや未完成に見える。
あとほぼ全CGで無理矢理パンチラさせてるのと主人公の年上趣味と父娘・母息子の近親相姦が趣味じゃなくて辟易させられた。
CROSS†CHANNEL ~To all people~ナナカクラッシュってこれだったのか。
「常識的に考えて人間が未来からやってくるなんてありえないから、世界がループしているに違いない」とか、明らかに9人目がいるのに人間っぽくないから無視して8人だということにするとか、それでいて他の生存者を探すためのラジオ作りや生き残るための食糧の分配を現実逃避扱いしたり、どうも主人公が結論ありきで動いてるように見える。もっと言えば1週目のラストでびっくりさせるために無理のある描写をしたように見える。しかもあらすじは知ってたのでびっくりできなかったし。
普通の人が異常な状況で異常な行動をとるなら、異常な人は異常な状況で普通の行動をとるべきということなのか。
色々気になる点が多すぎて衝撃展開が身に入って来なかった。
遥かに仰ぎ、麗しの(本校ルート)後述の分校√先やったんだけど、本校√に入った途端、主人公が空気読めて自己犠牲精神に満ちて有能なイケメンに変化して笑った。別人じゃねーか! アンソロジーだこれ。
しかしストレスなくプレイできるようになっただけで、それほど琴線に触れるものもなく。
名前と声があるのに立ち絵がない人たちの把握がややこしかった。
【4】
家族計画アップデート版のつもりで買ったらアップデートパッチだったという失敗の末PSP版。
もやーっとした印象のまま終わったから、なんかおかしいと思って調べてみたらPC版は薬とかレイプとか扱った内容だったらしい。根本的に話が変わってくる気がするので二重に失敗。エロシーンだけの問題じゃないね。
C†Cも17歳以上推奨にも拘らずパンチラできないみたいで、どこからがそれを皮肉ったメタネタなのかよくわからなくなったし。18禁区分の力を思い知る。
CARNIVAL すば日々と同じネタだったのに、たまたま直後にプレイしたせいで食傷気味な感じに。
幸せとは折部やすなの前にぶら下がった唐揚げのようなものだ。
銀色まるでヒロインを殺すための神の見えざる手が働いているかのようだった。
お姉ちゃん病んでて好き。ヤンデレの流行は2005年スクイズあたりからだから、当時は受け入れ土壌がなく時代を先取りしすぎたとか言われてるらしい。
【3】
腐り姫 自分の思い通りにならないと気が済まないって質のヒロインばっかりで気が滅入った。苦手なタイプ。
シリアスに偽善者ぶるのは偽善なのか偽悪なのか読み取れなくて困る。
グリーングリーン既にソフトが古いのに加えて、発売当時から見ても昔を舞台にした話だから二重に古い。
不細工キャラを登場させてるのが特徴的で、今だと出来なさそう。ヒロインの美少女さが際立つので意味はあるが、不細工同士のセックス描写をギャグで入れるならグロフィルターをください。
早苗ルート、死にかけでセックスするのにドン引きしてしまった……。漫画バトルロワイヤルの精液欲しがるおばさん思い出すわ。
【2】
遥かに仰ぎ、麗しの(分校ルート)とにかく主人公の考えが気に入らなかった。
学生が悪い事して生活指導の教師を嫌う分には、かわいらしい若き日の過ちと思えるけど、いい大人が一緒になってやっちゃうのかと。割れ厨が「購入厨うぜえ」って言ってる状態だからな……。
仕方なく坂水先生視点で中間管理職の悲哀物語として読み進めたものの、バッドエンドだらけで虚しい。SWANSONGに倣ったレイプルートが必要とされている。
【1】
マブラヴ(EXTRA)つまんない事自体に意味があるし、クソみたいな世界だからこそ絶対に守らなければとオルタでは思えて、最終的には昇華されるんだけど、やっぱりプレイ中は苦痛。
特に何もしてないのにやたら主人公が称賛される空気とか。
これがアニメ化の障壁のひとつとなってそうなのも……。
総じて
2005,6年辺りを境に、それ以前のは受け入れがたい傾向があった。(沙耶は古さを感じなかったので全部じゃない)
インターフェースが不便とか演出に使えるCPUパワーの限界とか技術的な要因もあるが、確実にシナリオの問題もある。
というのも、名作には多数のフォロワーが生まれるもので、それによってそのシナリオはありきたりなものの中に埋もれてしまうから。思い出補正や当時の時代背景など無視して純粋に作品として見れば、過去作の方が陳腐化しているのは当たり前の話。
一方最高評価の2つはどちらも未完成で発売→数年越しに完全版発売というものだった。
その数年待たされた当時のファンの心情は察するに余りあるが、納期度外視で納得の行くクオリティまで突き詰めた作品はそりゃ面白いわけで、後からやる分には嬉しい。同人の自由さと商業の予算人員のイイトコどり。
つまり、リアルタイムでプレイしないと楽しめないし、時間を置いてからプレイしたほうが幸せになれる。
時空を歪めるしかない(結論)
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- 2013/06/26(水) 22:38:56|
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