エアコンつけっぱなしのほうが電気代安い説に前々から疑問があった。
送風だけで温度維持できるわけがないんだから、付けっぱなしにしても定期的にコンプレッサーが起動するわけで、それって付けたり消したりするのと同じことだろうと。
同じではないとしたら、太陽から常に降り注ぐエネルギーは一体どこに消えているのか。
実験するにも電気代の比較は月単位だから面倒だなーと思っていたが、よく考えたらメーターの値見れば簡単に日単位でも実験はできるじゃないかと気づいたのでやってみた。
・24時間オンの場合と、(12/6/3/2/1)時間ごとにオンオフを繰り返して計12時間オンにする場合の計6パターンを比較(入/切タイマーが1時間単位なのでこれ以上細かく出来ない)
・オンオフするパターンは付けた瞬間から、付けっぱなしのパターンは室温が安定してから測定開始(起動時の電力消費を排除)
・鉄筋コンクリートマンション最上階8畳部屋(暑い)
・ダイキン95年製ルームエアコン(古すぎて電気代高い)
・設定温度30℃(個人的にこれでも寒い)
結果

雨が降って気温が下がったので一旦中止し、付けっぱなしを再計測してから再開

エアコン消費電力:春秋の平均電力消費/日の3kwを引いた値
節電効果:付けっぱなしパターンに対する電力消費量の比
電気代:関西電力従量電灯Aで計算
わかりやすく節電効果のグラフ

オンオフ頻度が低い場合は消費電力はほぼ稼働時間に比例すると言ってよく、オンオフ頻度が上がるほど節電効率は悪くなるが、1時間毎でも明らかに付けたり消したりするほうが電気代は安い。消しても30分ぐらいはまあまあ涼しいんだからこれ以上の頻度でオンオフする意味はないだろう。
気温の影響が大きすぎる(同じつけっぱなしでも気温が4℃違うと電力消費が約2倍になったり)ので、38℃あった1時間毎の日は実際70%ぐらいじゃないかな多分……。でも気温の影響を無視できるほどデータを集めるのは辛すぎるのでできない。付けっぱなししない方がいいと分かっただけで十分だ。
付けっぱなしメリット
・何も考えなくていい
・常に快適
付けっぱなしデメリット
・電気代が高い
・寒くても消せない
こまめにオンオフメリット
・電気代が安い
・付ける瞬間の快感
こまめにオンオフデメリット
・いちいちオンオフが面倒
・温度変化が体に悪そう
東向きなので朝にエアコン付けないと灼熱地獄、付けると30℃設定でも全力稼働し続けて極寒地獄という問題があったが、電気代高くならないならタイマーでオンオフ繰り返すよう設定して乗り切れそう。
あとこれ書いてる最中にダイキンが
同じような実験してるのを見つけてやられた感があったけど、まあ多少実験条件も違うし無意味ではないと思うので一応……
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- 2016/08/14(日) 01:27:38|
- 学問(抵牾)
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