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紛う事なき究極の選択。俺はどっちでもいいけど。

私の一番好きなアニメは何かと言えば、カウボーイビバップやサムライチャンプルーあたりの渡辺信一郎監督作品もかなり捨てがたいが、やはり人造昆虫カブトボーグV×Vになるんじゃないだろうか。
ジャンルが違いすぎて比べること自体間違ってるような気がするけど。

今世紀最高傑作は伊達じゃないと思う。
何しろ4クールにもわたる全ての話が、面白いなーとかいうレベルではなく、抱腹絶倒の域に達している。
常識に囚われないチャレンジフルなお話作りを脚本化が好き勝手に楽しんでやっている感がすごく好きだ。

何故今更カブトボーグなのかと言えば、こんな企画があったからで、これに投票する話を10話選ぶというのを物凄く真剣に考えていたわけです。
それにしても難しい。10話選ぶということを42話を切り捨てる行為と同等と考えると不可能じゃないかと思えてくる。全52話に投票したいところだけど、それ投票してないのとなんら変わらないし。

厳選に苦労する異常過ぎるカブトボーグの内容については、リアルタイム放送時に某掲示板にそれなりの量の感想を投下している時に書いた全話あらすじが残ってたので、これを出来るだけ短くまとめてみる。
具体的には私の環境でワードパッド最大化して1行に収まるぐらい。75文字ぐらいか。
特に後半の複雑化するカオスをたったこれだけの文字数に収めるのはかなり困難で、微妙に内容錯誤してたりするかもしれないけど勘弁。

カブトボーグを知らないとか興味が無いという人は少なくともこれを読んでカブトボーグの狂気に触れるべき。
少しでも興味あるけど見てないという人はこんなもの読まずに実際にアニメを全話見るべき。


第1話 親父超え!勇気のライジング・プロミネンス
何の説明も無しに準決勝から始まり、決勝戦の対戦相手(ビッグバン)は悪の組織の総帥かつ主人公(天野河リュウセイ)の父親(天野川大輝)だったが第1話目にして勝利。

第2話 さらば友よ!涙のメタリックギガトン・クラッシュ!
主人公の親友(松岡勝治)は不治の病で余命3日であったが、懸命な署名活動の末にリュウセイに勝負を申し込んだ結果、偶然カブトボーグが心臓に刺さって完治。

第3話 守れ!鉄壁のサイキック・ドラゴン・マスター
主人公の親友(龍昇ケン)の店の近くに至極真っ当に大手チェーンが店を構えたが、リュウセイが勝手にケンの店を賭けたバトルを申し込んで勝利した為に店は閉店。

第4話 ライバル登場!必殺ウ゛ァリアブル・ルルド・ウォーター
ライバルキャラ(ジョニー)が登場するが、日本的な街並みの中極度に別の空気を醸す西部劇風カフェでジョニーの本名が田中一郎であるという情報を得たので勝利。

第5話 目覚めろ!ボールディング・トリプル・スクリュー!
ビッグバンが経営する塾で洗脳された子供とのボーグバトルで、敵は計算問題で気を逸らさせる作戦をとってくるが、バトルと関係ないので難なく勝利。

第6話 魂の叫び!トワイライト・フレンドシップ・ソウル
市長が米以外摂取禁止条例を出したので、リュウセイは勝手に親友二人の命を賭けたバトルを市長に挑み、タイヤを米まみれにされながらも勝利した為市長は辞任。

第7話 涙の素パスタ!オーバー・ザ・レインボー
食事が素パスタのみの貧乏ボーガー(ベネチアン)との寿司を賭けたバトルで手を抜くべきか悩むが、偉い人の名言を贈ったら怒られたので気が変わって容赦なく勝利。

第8話 鎮魂歌!リビング・レジェンド・グッド・ナイト
「お前には人生の重みが無い」と68年の経歴を語る勝治の祖父に対して、「お前には将来が無い」と90年の将来プランを語り勝利。

第9話 輝け!ダイヤモンド・ダイヤモンド・ダイヤモンド
ボーセンに屯する不良主婦とのバトルで、おばさんにはあらゆる反則が許されるのが公式ルールの為に苦戦を強いられるが、すごく運が良かったのでたまたま勝利。

第10話 兄弟対決!ディープ・ギャラクシー・アタック
実はリュウセイには生き別れの兄がいたことが判明したのでバトルを挑み、その結果引き分けとなったが、兄が「俺の負けだ」と言ったので勝利。

第11話 最強の名!マッドネス・デュプティ・スクリーミング
オプションパーツを持っていなかったために彼女に振られた闇討ちボーガー(ボーガーX)を女装でおびき寄せたところ、ケンが女装に目覚たが放置。

第12話 過ぎ去りし日!チャコール・グレイ・フォルクローレ
主人公サイドの謎の外国人(ロイド安藤)の過去回想中、ボーグから放たれた謎の殺人ビームによりロイドの相棒の妹が死亡し、ロイドは日本語の流暢な外人へと覚醒。

第13話 夢を諦めない!フラッシュ・ドリーム・エボリューション
アバンタイトルで前回のあらすじを流すかのように物語を進行させつつ、修行(素振り)で習得した新必殺技により超現実主義の悪の組織のボスをボーグバトルで撃破。

第14話 敗北そして崩壊・・・ロストワールド・エンドロール
開始30秒で世界が滅亡の危機に晒され、リュウセイらの奮闘空しく86億の悪のボーグにより世界滅亡。…するも、次回予告にてビッグバンがボスを倒して解決。

第15話 開幕!トータル・ブリリアント・カリズマティック
カブトボーグ全国大会が開催され、その予選決勝にてリュウセイは赤子ボーガーには必殺技である精神攻撃が通用しない為に苦戦するが子守唄によって眠らせて勝利。

第16話 美しき!リゾート・デンジャラス・サンセット
大会の息抜きのリゾート地にて、カブトボーグは養殖物と天然物が存在する自然物であることが判明する中、老人とのバトルに「年金を払わないぞ」と脅迫して勝利。

第17話 頂上決戦!クライミング・ハイリスク
東日本代表決定トーナメントが敵の謀略により20人組み手にされるが、準決勝と決勝をそれぞれ外国籍の為の失格と高山病による不戦勝で潜り抜けリュウセイ優勝。

第18話 旅立ちの時!クライング・ロンリー・ウルフ
全国大会決勝にて、国際経験豊かなボーガー(ビデ田中)に世界の壁を感じ苦戦するが、必殺技で試合会場の沖ノ鳥島を破壊することで日本国外に足を踏み入れて勝利。

第19話 華麗なる!ツインズ・バスト・ウエスト・ヒップ
日本一の称号によって天狗になったリュウセイは勝次らをぞんざいに扱ったため、対戦相手の姉妹に友情を試されるが、友情など最初から存在しないので勝利。

第20話 美食の殿堂!ルブラン・パセリ・グレイビーソース
何軒潰しても続くチェーン展開にリュウセイは別の店の店長を傀儡としてバトルを挑み、やっぱり10回勝負・いっそ自分が参加等の作戦により勝利した為、店は閉店。

第21話 変わらぬ愛!フォーエヴァー・ライトニング・シンフォニー
バトルに耐えられない体となって禁断症状で発狂した勝治に対し、リュウセイは死んでも親友だとしてバトルを勧めた為勝治は死亡するが、次回予告でなんとか復活。

第22話 健康第一!ベジタブル・ジャーマン・スープレックス
ボーガーは嫌いな食べ物に弱いという伝説の通り、野菜とボーグの交配によって生まれた野菜ボーグにリュウセイは初敗北するが、食欲増進により野菜嫌いを克服。

第23話 筋肉少年隊!スイート・マスキュラー・ペイン
パワー入手の為の訓練で余計な筋肉を付けて異常にマッチョ化したリュウセイらは、トレーナーに勝利することで減量に成功するがケンはボディビルの道に覚醒。

第24話 試練!ワンダー・ミラクル・ハート
リュウセイの怖がり克服の為、親友らがリュウセイに変装して襲い掛かかった結果、リュウセイはヒロインや建造物を無差別に焼殺破壊する無一物の鬼神へと変貌。

第25話 歴史は!ナイト・スリープ・モーニング
死亡するもすぐに復活したビッグバンによる、ジュラ紀後期~白亜紀前期のカブトザウルスと原始人の関係を示唆する逸話にまで遡るカブトボーグの起源の解説。

第26話 さらば祖国!ネヴァー・フォール・イン・ラブ・アゲイン
恋人が出来たケンは、彼女との世界大会の為の渡米と日本残留を賭けたバトルに敗北するが、女の本性を垣間見た為一方的に約束を破棄し、リュウセイらと共に渡米。

第27話 壁!ハイエスト・オナー・オブ・グローリー
日米ボーグ規格差による日本不利を憂慮した日本カブトボーグ協会の数多の努力と犠牲による新ボーグが譲渡寸前に大破するが、リュウセイは現地で新ボーグを購入。

第28話 新たなる盟友!フルスペック・ワールドワイド・レスポンス
第32回ボーグバトル世界選手権予選エンパイアステートビル垂直壁登りスピードバトルに苦戦するが、助言により新ボーグを信頼する心を取り戻しなんとか通過。

第29話 危険地帯!ダーク・バトル・ソルジャー
盗難ボーグ奪還のための闇ボーグバトルの何でもありルールに苦戦する勝治ケンだったが、逆にミサイルヘリ・巨大ロボの非合法パーツで敵ボーグを完全破壊し勝利。

第30話 吼えろ!アフリカ・サバンナ・キリマンジャロ
1回戦対戦相手のお涙頂戴・暗殺・チャージ10回・フリーオプション・父親の直接攻撃などの卑怯な手に苦しむリュウセイだったが、アフリカに神はいたので勝利。

第31話 王様は絶対!スキャンダラス・マジェスティック・エゴイズム
突然王国に客として招かれ持成されるが、クーデター勃発によりケンが死亡。無法地帯バトルでの勝利によってクーデターを終焉に導いた勝治は国再建の為に神化。

第32話 準々決勝!ランニング・バックブリーカー・ストップ
当然のようにケン勝次が復活して迎えた準々決勝、リュウセイは油断によってまさかの敗北を喫し、ジャンプ漫画の打切のように煽られながら普通にベスト8で帰国。

第33話 栄光の!リベンジ・カムバック・ドライフラワー
敗戦のショックで情緒不安定のリュウセイは幼稚園児にも敗北し引退を決意するが、ナンパした女の子の慰めによって復帰。しかし女の子の正体は自分の父親の変装。

第34話 絆!ハンギング・アナザー・エグゼクティブディシジョン
実は格闘技も世界レベルのリュウセイは、動物園の白熊とのボーグバトルにて、感動話による精神攻撃に苦戦するが、「それはそれこれはこれ」で割り切って勝利。

第35話 愚兄賢妹!ストロベリー・チューカ・ッテユーカ
父親が倒れたのを契機に店を仕切り出したケンの妹(鈴鈴)にケンは店を追い出されたので、リュウセイはお得意の殴り込みをかけるが、鈴鈴に非常識と罵倒され失敗。

第36話 目に見えぬ敵!ロマンティック・インビジブル・ムード
修行を積んだジョニーはリュウセイに再び勝負を挑むが、カブトボーグで希少野生動物を虐待するという修行内容がワシントン条約に触れていた為、バトル中に逮捕。

第37話 真夏の夜の夢!グレイト・クレイジー・カーニバル
2人の娘の反目というボーグ工場長の悩みを叱責で解決した勝治だったが、彼女らに惚れられた上に仲間3人が工場長に買収された為に、勝治は工場長と結婚。

第38話 武勇伝!レジェンド・オブ・タンジェント・デスティニー
リュウセイが原因で刑務所暮らしを強いられた男の人生の重みを、落下軍事衛星の破壊・暗黒魔道の魔王撃破・等の武勇伝や、100円を踏み倒された怒りで砕き勝利。

第39話 墜落!?エアボーグ・ナイン・ナイン
過去のライバル達が乗った飛行機に異常が発生するが、皆のボーグをタイヤ代わりに胴体着陸を成功させ、目的地にて悪の地下組織デスバレーの壊滅に向けて団結。

第40話 給食のおばさん!ビューティフル・ワンダフル・ストレンジャー
ボーグ供給過多と不足に悩む給食のおばさんと某国の要人は、スリ同好会での経験によりボーグを横流そうとするも阻止された上に、要人は宇宙人で冒頭へ無限回帰。

第41話 裏切りの序曲!ノイズ・アンド・ファンタスティック・ハーモニー
リュウセイ・勝次・ケン・マンソンのいつのも4人は、いつも通りマンソンの刻む繊細なリズムによる団結でいつも通りビッグバンオーガニゼーションの刺客に勝利。

第42話 カブト刈!バリカン・バリバリ・サンダー
新装開店の床屋が角状に固めた髪を直接ぶつけ合う遊び「カブトバトル」を流行らせた為にボーグの時代は終焉するも、頭を丸めたリュウセイの精神攻撃により復活。

第43話 心!サドンリー・ズームアウト・コンチネンタル
安価なワンコインボーグが流行するが、そこに愛や情熱がないと嘆くリュウセイは、面会拒否を自作自演歌手デビューで跳ね除けて殴り込み勝利した為、社長は辞任。

第44話 流れる大河!スカラベ・フラッシュ・ピラミッドパワー
単独取材を受ける愛機(TRB)に嫉妬しこれを川に破棄したリュウセイは、紆余曲折の末辿り着いた現在の持ち主を殴打気絶させ強盗することでTRBの重要性を再確認。

第45話 三姉妹!ゴンドラ・アルプス・フライドチキン
ボーグ協会の運営資金を横領し、経営不振を煽ったロイドは、ボーグショーの入場料によって内密に帳尻を合わせることを目論み、いつもの3人に女装出演を依頼。

第46話 全てを!セレクト・ユア・ファイナル・ディシジョン
世界ランカーを狩り続けるジョニーは遂に最大のライバルリュウセイに挑み、自らの本名を受容することで死力を尽くしたバトルを行うが、無理な修行が祟って死亡。

第47話 忍び寄る聖夜!サイレントナイト・ホーリーナイト
レギュラー入りとリュウセイとの交際を目的に、ケンに既成事実を捏造して迫るボーグ企業令嬢とのバトルに、「不細工だから嫌だ」という精神攻撃によって勝利。

第48話 熱暴走!エンド・オブ・サマー・バケーション
夏休み最終日、人の宿題を強奪する為に町に繰り出し、老若男女の見境無くボーグによる襲撃を繰り返すリュウセイ・ケンを見かねたロイドは二人をボーグで説諭。

第49話 哀しき熱帯!エンド・オブ・サマー・ホリデイ
旅行先の南国で密になった踊り子の少女に迫る死期を死神に教わった勝治は、運命を変える為の死神とのバトルに辛くも勝利するが、それ故自身の寿命を縮めて死亡。

第50話 それぞれの道!ライズ・ユア・アイアン・ウィル
半年間の修行から帰還したケンは自分の天才故の孤独を語りつつ必殺技(※)を放つが、リュウセイはこれを受け切り、彼の言動を単なる妄想と全否定することで勝利。

第51話 完全燃焼!グロウイングアップ・バーニング・スピリット
再び世界は滅亡に危機に瀕し、死亡と復活を繰り返す仲間と共に挑んだ最終決戦にて、10000回に渡る壮絶なチャージ合戦によって生まれたエネルギーで宇宙消滅。

第52話 永遠に!ラストマン・スタンディング・フォーエヴァー
リュウセイは自らの悪としての素質に苦悩するが、実は父親は伝説の救世主ボーガーで、反面教師として悪の道に入った事を知り、自分は悪に染まらないことを確信。



※ケンが3年間の修行により習得した新必殺技・チャイナクック・マーベラス・満貫全席。謎のエネルギー光弾を三日三晩放ち続ける。相手は死ぬ。


これを踏まえて選んでみた10話とその簡易感想。


第1話
全ての始まりにして全ての終わり。全52話を1話だけで表現していると言っても過言ではない。
突然の準決勝からの開始・大仰かつ意味不明なカタカナ語を並べただけの必殺技を放つスタンドバトル・謎の外国人・前振り無しに現れて主人公を引きとめようとするソフトフォーカスのかかった使い捨てヒロイン・いきなりラスボス・いきなり父親・いきなり勝利…異常な点は枚挙に暇がなく、シンプルだが無駄の無い完璧な構成で、従来の玩具アニメとは一線を画することを示した。

第7話
まさに浦沢節。彼の脚本の特徴として、場面場面の台詞の応酬の意味不明さ加減は群を抜いていて、刹那的な狂気は凄まじいものの、全体のストーリー展開自体の意味が薄く、インパクトは弱めという点が有る。
しかしながらこの話のストーリーラインが放つ狂気はは浦沢脚本の中でも1,2を争う出来で、特に
「お前に日本の偉い人の言葉を贈ろう。”同情なき同情は同情とは云わず、同情する同情を同情と云う”」
「イタリア貴族にどじょうの言葉を贈るなんて、失礼な!」
の流れは本当に本当に意味が分からなくて、それがこのお話の根幹部分であるというのが恐ろしい。
あとヅラ被ってないベネチアン(板里網子)は普通に可愛い。

第14話
カブトボーグを語るにおいて、やはりこの話は外せない。私がカブトボーグに嵌る契機になった話でもある。
何の前触れもなく一瞬にして訪れる、核の炎に包まれた世紀末のような世界滅亡の危機。次々に現れては主人公たちに助力して散っていく過去のライバル達。本当の世界滅亡まで残り時間はあと僅か…。
どう考えても最終回なこの展開に、視聴者は「一体どうやって残り少ない時間でまとめるつもりなのか」と焦るに違いないが、ここで訪れるのは、敵組織首領が主人公たちの動きに臨機応変に対応したためにギリギリで間に合わずに世界が滅亡するという、玩具アニメにあるまじきリアリズムに溢れたオチである。更に恐ろしいことに「ならば次回でどうにかこの危機を脱出するに違いない」という建設的な予想さえ、次回予告の中で全ての問題が解決するという、斬新過ぎる手法によって視聴者は完全に置いてきぼりを食らう。これにはどう身構えていても唖然とせざるを得ない。「地下を征服すればいいやと思ってたけど、ジメジメして嫌だったからやっぱり地上に戻って、卑怯にも後ろからブラックゴールド団首領に襲い掛かって壊滅させた!」というビッグバンによる適当過ぎる次回予告の内容も異常性を後押しする。
ある意味一発ネタではあるが、これは狂っているとしか言いようが無い。
また
ケン「まだタイムリミットまではまだ時間があるはずなのに…!」
勝治「その時計遅れてない?」
ケン「ブランド物だぜ?」
勝治「どこのブランド?」
ケン「おいしい肉まん崎陽軒の…」
勝治「店のおまけじゃないか!」
首領「いや時計は合ってるけど、お前たちが来そうだったから予定を早めておいた」
という感じの全く以って何の意味もないやり取りも秀逸。

第18話
まず対戦相手のビデ田中というネーミングが酷過ぎる。
とりあえず海外に一度も行ったことがないから国際経験豊かな相手には勝てないという前提が常識的な思考では理解不能だが、このアニメでは基本的にボーグバトルは精神論によって成り立っているため、そこは重要なのであろうと好意的に解釈する。
しかし、その問題解決手段が自分が海外に行くことではなく、現在地を海外にしてしまうという点はかなり狂っている。気分的には何も変わらないと思う。
日本の排他的経済水域の大幅な喪失による日本経済に与える打撃など歯牙にもかけないリュウセイさんの傍若無人ぶりが際立つ回。
リュウセイさんが好き勝手やる話が好き。

第24話
リュウセイさんの狂気が最も直接的な形で現れている回。
相手になりきって襲い掛かるだけで、一切の煩悩を離れた境地に至るという描写は普通の人間なら説得力に欠けるが、リュウセイさんであれば自然。
敵味方の区別どころか、女子供に対する容赦すら無く、全てを炎系直接攻撃によって焼き尽くさんとする様は、通常の主人公像をあまりに逸脱していて、いっそ清々しいほどである。
ヒロインまで焼き殺すのは本当にやり過ぎ。

第38話
終始一貫して描写されるリュウセイさんの外道鬼畜ぶりに恐れ戦く回。
まず悪の片棒を担ぎながら当然のように知らぬ存ぜぬを突き通す。その程度のことはリュウセイさんにとっては呼吸をするも同然のありふれた出来事なので当然記憶すらしないこの外道。最終的に思い出すのは貸した100円のことだけで、今まで再三描かれてきたリュウセイさんの金銭への執着ぶりも窺える。
そして語られる武勇伝も常軌を逸している。
総理大臣とのボーグバトルに勝利:別に偉い人ほどボーグバトルに精通していると言うわけではないので(多分)、これはどんな目上の人間にも接待プレイなどしないリュウセイさんの尊大さを表すエピソード。
落下する軍事衛星の破壊による人類救済:ボーガーの放つ必殺技は、イメージの表現でもなければ、プレッシャーが見せる精神のビジョンでもない、物理的干渉であることを示す。12話のロイドさんの殺人ビームや14話のボーガーXの津波などでもとっくに証明されているが、威力は比ではない。
暗黒魔道の使い手である魔王を倒す:こんな話数になってからさらっと語られるファンタジー的世界観。暗黒魔道って何だ。
夕飯は鯵の開き:ノーコメント

第39話
野生のボーグが暴れていると言う状況が良く分からない。ボーグは機械ではなく一個の有機生命体と捉えるべきものであるらしい。その方が命令に反応したりする点はうまく説明できるのでもうそれでいいやという気がする。
恐るべきは200~300tは下らないであろうジャンボジェットの重量を高々10台そこらのボーグで支えて、足回りがちょっといかれるレベルで済んでしまうことだ。カブトボーグが30tの加圧にも耐えうるというのであれば、逆に考えて過去のボーグが破壊される描写があったときには一体どれだけの凄まじい力がかかっていたと言うのか。
またこれだけのボーガーが一堂に会していたのは、新たな悪の組織地下組織デスバレーの壊滅の為だと説明されるも、もう時間が無いが故に「これはまた次回予告で解決するパターンだろう」と思わせておいて、次回予告ですらスルーし、また新たなステージを歩むのが素晴らしい。
あとやけに常識人っぽいガルフストリーム笹本の無駄なイケメン顔とか、今までの感じからして一番弱そうな中華3兄弟が何気なくビッグバン等を破って最強ボーガーの称号を手に入れてるのが地味に面白い。

第41話
カオスだらけのカブトボーグの中でも、とりわけ異彩を放つ問題作。
突如として仲間の中にさもそれが当然であるかのように溶け込む見慣れない男マンソン。前回の話から紆余曲折あって新たな仲間として加わったのかと思わせて、ちゃっかり過去の回想の中にも登場している。何故過去にまで干渉しているのか。ならば今度はカブトボーグお得意の「無かったことにする」が発動して今までの話が全て破棄されたという推測が立つ。しかしここで、怪しげな電話が掛かり、マンソンに裏切りフラグが立ち始める。つまりこれは敵の策略であり、何らかの手段で記憶が操作され、マンソンが仲間だと思い込まされていると考えるのが自然だ。ところが、何事も無かったかのように物語は進行し、マンソンの活躍によって敵に勝利し、裏切りフラグの伏線も適当な形で回収され、結局何の説明も為されること無くマンソンは1回のみの出演で姿を消してしまう。
何か納得のいく解釈が隠されているのかと思いきや、実のところそんなものは用意されていないという、視聴者の心理を幾重にも逆手に取った構成が秀逸で、いかにもカブトボーグらしい。本当に通常のアニメでは考えられないようなことが起こる。
というか何故子供3人の中に組み込まれるのが、よりにもよって中年小太り髭外国人なのか。狂っている。

第46話
カブトボーグとしては珍しく、純粋な熱血によって面白いと感じられる回。
精神世界に突入し、今まで逃げていたことを受け入れることで、全力でお互いの実力をぶつけ合うという展開は、玩具アニメのフォーマットに従ったものでありながらも限界までその熱量を高めている。
勝治やケンとは違いその後、ジョ…田中一郎が出てくるべきところでも、復活していないことからも、この話での死はシリアスなものであったことが窺える。
何故か地球環境問題をオチに持ってきたことはカブトボーグらしい。というかうすた京介的。

第51話
あとでちゃんと書くかも。かなり好き。
カブトボーグの全てのカオスを凝縮したような話で、最終回1歩手前として申し分ない出来。というか個人的にはこれが最終回で良かった。
最強のボーガー二人が呪われたフィールドで10000回もチャージすればそりゃ宇宙ぐらい消滅もするよという妙な説得力がある。



なんとか10話。でも他のも捨てがたい。更にもう10話選ぶなら。

第21話:第33話のビッグバンもそうだが、年齢身長体重性別を問わないこの世界の変装技術は高度過ぎる。勝治が死ぬのは日常茶飯だし、次回予告でなんとか一命を取り留めるのも日常茶飯。終盤では予告で触れることさえもせずに復活するので、カブトボーグ各話は無限に存在する平行世界の一つと解釈するのが懸命かも知れない。

第27話:新ボーグは血の滲むような努力と数多の犠牲の上に成り立つ研究員の夢の結晶であるとプロジェクトX風に語られてるのにも拘らず、安値で買って解決で全てを無下にするのが素敵。

第29話:尋常の熱血系の作品であれば、敵の卑怯な戦略は正当な手段で打ち破ることでカタルシスを生み出そうとするはずであろうが、カブトボーグにそんな常識が通用するはずも無く。このどっちがオプションパーツだ状態はあまりにも敵が可哀想で仕方ない。リュウセイさんに負けず劣らずの二人の凶悪さが示された意味でも重要。

第31話:ケンが死ぬのはまあ良くあることだとしても、勝治が神となるのは最早理解不能な領域。色々なことが起こりすぎている。「~だ王」「~だケリー」などミリしらでも見られないような安易な語尾も実際にやってしまうとその勇気を評価してしまう。

第32話:実に19話も続いた世界大会編を、「リュウセイさんの次回の活躍にご期待ください!」とあからさまに打ち切り漫画の煽りであっさりと終了させてしまうこの英断。

第36話:透明化などチートじみた必殺技を身に付け無敵かと思われたジョニーなのに、ほんの数分さえも待つことをせず試合中に逮捕してしまう西山君はあまりに冷酷。いつもジョニーのやられ役に甘んじていることで鬱憤が溜まっていたのか。小学生なのにICPOの捜査官という謎のハイスペックを持ちながら、全く注目されないのが恐ろしい。

第42話:再現不可能な髪型・途中で別の番組が始まる・今回の企画のイメージイラストでもあるマルコメリュウセイさん、などネタ色に富んだ話。ボーグバトルをする為だけに毛を捨てたリュウセイさんの覚悟は評価したい。「チッ…ノーマルヘッドかよ!こっちはカブトヘッド様だ!」という台詞も秀逸。

第43話:ボーグが全てを支配する中で、世界ランク8位という実績を持ちながら、シンガーソングライターデビューしなければ取り合ってももらえないと言う世界観が謎。またどんなに正当な企業努力を行おうともボーグバトルでの敗北の前には全て吹き飛ぶと言う理不尽さが涙を誘う。どう考えても重要そうな話に付加される「俺はどっちでもいいけど」はカブトボーグには珍しく実際使いたくなるタイプの名台詞。

第45話:うざいとか言うレベルを超えて犯罪レベルに達してしまったロイドさんの蛮行と、何も解決してないのにあははははと本気で投げっぱなしで終わった点に、最後の浦沢脚本としての終着点が見える。浦沢要素をとりあえず全部突っ込んでみたみたいな。

第48話:宿題が終わらないなら奪えばいいという発想に至った二人の据わった目が狂気。水泳の認定証を奪っても何の意味も無いと思う。


後半のどんどんハードルが上がる為に起こる狂気のインフレが好きなので割と4クール目に固まってるか。

というわけで個人的好みランキング
1位:第14話 世界滅亡と次回予告
2位:第51話 チャージミリオン宇宙消滅
3位:第1話 準決勝とヒロインとラスボスと親父
4位:第41話 マンソン
5位:第39話 飛行機とデスバレー
6位:第24話 無一物
7位:第38話 暗黒魔道と刑務所
8位:第7話 素パスタ
9位:第46話 ジョニー死亡
10位:第18話 沖ノ鳥島破壊

客観的に見てランキング予想してみる。
と言っても結局自分の好みが色濃く出るからあまり意味ないか。

1位:第1話 準決勝とヒロインとラスボスと親父
2位:第14話 世界滅亡と次回予告
3位:第31話 クーデター死と神化
4位:第41話 マンソン
5位:第39話 飛行機とデスバレー
6位:第51話 チャージミリオン宇宙消滅
7位:第29話 非合法
8位:第43話 振り向けばカブトボーグと俺はどっちでもいいけど
9位:第42話 カブトバトルとマルコメ
10位:第23話 筋肉

上記の1-5位ぐらいは枠10あれば硬いと思うんだけどなー。

とりあえず12月27日は楽しみ。

1記事でカブトボーグについて語りつくすなんてかなり無理があると思った。
もうちょっとだけ続くかもしれない。
  1. 2008/12/01(月) 23:59:26|
  2. カブトボーグ
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